快適な室内環境要素 気流

気流

室内環境と気流
快適な室内環境の要素の1つに気流が挙げられます。
気流とは空気の流れをさします。冬は、冷たい気流を起こさないようにしなければいけません。ところが夏に気流がなければ、発汗による水蒸気が飽和状態の層となって人体を取り囲み、いくら冷房をかけても不快さを感じてしまいます。そのため夏の室内には、適度な気流を作る必要があります。気流はドラフトともいわれ、断熱が不足している冬の窓辺などでは、外気に冷やされた空気がスーと下方に流動する現象がみられます。これはコールドドラフト現象と言われます。

気流を調整する
気流の良し悪しは、室内の快適さに影響を与えます。
例えば、冷房の必要な夏期だと、冷風が部屋の隅々に流れていないと、不快に感じます。
今から40年くらい前のエアコンは、室内を冷やすことだけに主眼が置かれていました。
そのため冷風は流れるのですが、部屋の間取りによってはあまり冷えないところがありました。しかし最近のエアコンは、気流を意識して商品を作っているケースが多くなっています。冷風をどの角度でどれくらいの強さで送れば設定温度になるか、コンピュータで認知しています。こうしたハイテク機能のおかげで、室温のムラはあまりないと言えます。
そういった機能があってもなくても、扇風機を併用して、気流を更に調整する方法もあります。エアコンをつけた上で、扇風機の首振り機能を使って、空気を循環させます。そうすると気流が部屋のあらゆる方向に流れ出します。エアコンの空気がより拡散される状態になります。エアコンに扇風機の首振り機能をつけた状態で、気流を測定すると、気流が判明します。

気流は測定器を使って測定します。測定器は煙を発生させて、煙の流れで気流を可視化させます。室内の気流をきちんと把握することで、快適な室内環境を作り出し、省エネルギーも実現できます。このように、コンピュータ制御プラス人間の知恵で、快適な室内環境を作り出すことができます。