今回は、検電器の使用方法について説明します。
① 検電器の使用電圧範囲が、対象の電路に適合しているかを確認します。
② テストボタンや検電器チェッカーにより、動作が正常かどうか確認します。テストボタンは、電池の容量、発音・発光動作など、内部回路のチェックであり、検電性能のテストではありません。したがって、使用前には必ず検電器チェッカー(電圧発生器)か、既知の電源で、動作を確認することが望ましいです。
③ 検電中は、検電器のにぎり部以外は危険なので触れてはいけません。また握り方により、静電容量が大きく変化します。握り方が浅いと、インピーダンスが大きくなり、流れる電流が少なくなります。そのため、検電器の感度が鈍くなり、ご検電となるおそれがありますので、必ず決められた位置をしっかりと握って検電してください。
④ 高圧を検電する場合、充電部から60cm以内に近くときは、高圧絶縁ゴム手袋を着用することが、労働安全衛生規則で義務づけられています。高圧絶縁ゴム手袋を使用しない場合は、絶縁棒を使用します。
⑤ 検電は1相ごとに、各相について行います。開閉器の動作不良により、検電の結果、1相のみ充電されていた例もあります。
⑥ 高圧ケーブルは、遮へいテープが接地されているので、検電できません。そのため、端末部での検電が必要となります。
⑦ 被覆電線の上から検電する場合は、検電器の検知部を電線に十分に当てます。