風速計・流量計のいろいろ

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風速計と流量計の原理について、
ご紹介します。

風速を測定する方法には、
・熱線式
・超音波式
・風車式
・ピトー管式
などがあります。

熱線式は、
電流により加熱された発熱体と言われる白金巻線に
風が当たると、熱が奪われて温度が下がります。
温度を一定に保つためには、
電流を増加させて奪われてしまう熱を
補う必要があります。
この電流と風速の関係が
相対関係になりますから、この電流値から
風速を求めることができます。

超音波式は、
向かい合う超音波送受信器の間を超音波パルスが伝播する所要時間を測定値と
双方からの伝播時間を比較することによって測定できます。
無風で空気に動きが無いときは、すべての超音波パルスの伝播時間が等しくなります。
ですから、もし風が吹き空気に動きがある場合、風とは反対方向に発射された超音波が対面の
超音波送受信器に到達する時間に遅延が発生します。

ピトー管式は、
二重になった管で、内側の管は先端部分に、外側の管は側面にそれぞれ穴が空いていて、
二つの管は奥にそれぞれの管から別々に圧力を取り出す細管が内蔵されています。
その圧力差(前者を全圧、後者を静圧)をマイクロマノメーターで測定することにより、
測定する測定器のことです。