探査方法の特徴について

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探査方法も複数あります。
特徴から現場環境に合わせて探査方法を選びます。
探査方法について、ご紹介します。

■間接法の特徴
 送信器の本体から磁界を出力させて測定する方法です。
 この発生した磁界が、ケーブルと交差しますから、
 ケーブルに誘導電流が発生します。
 この誘導電流によって、ケーブルの周囲に磁界を
 発生させる方法です。
 送信器は、目的のケーブルの直上、その付近で使用します。
 作業はしやすいのですが、精度は低くいので、
 概略の位置測定に使用することが多いです。
 磁界の影響を避けるため、送信器と受信器は、
 10m以上離します。

■外部コイル法の特徴
 ケーブルの立上げ部分に外部コイルを取り付けて
 測定する方法です。
 外部コイルでケーブルに誘導電流を発生させるので、
 信号の強度が大きくなりますから、精度は高いです。
 外部コイルから発生する磁界が受信器の与える影響を
 避けるため、5m以上離します。

■直接法
 クリップで、送信器の出力を誘導を直接行って
 測定する方法です。
 送信器には、2つのクリップがあり、
 1つをケーブル導体に接続し、
 もう1つを地面に接地した接地棒に接続させます。
 接地棒に接続させたクリップよりケーブルの
 埋設方向の直角方向に、できるだけ遠くに設置させると
 精度が高くなります。
 探査測定環境によっては、マンホールなど金属管などを
 接地棒の代わりにすることができます。

■その他の方法
 送信器を使用せずに、受信器のみで測定する方法があります。
 これはラジオ周波など大気中にある磁界を利用します。
 大気中にある様々な磁界によって、
 微小ですが誘導電流が流れますので、これを測定します。
 受信器のみですので、簡単ですが、精度は低いです。