水質について③ 濁度計

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生命維持に欠かせない水。その水が安全かどうかは重要ですね。水質を検査する時の項目のひとつに、濁度があります。
濁度とは何か、濁度計とはどんなものか、ご紹介します。

濁度とは
濁度とは字の通り、水の濁り具合の程度を表す指標です。濁度の単位は「度」です。水1L中に微粒子の粉末1mgが十分撹拌された状態の濁り具合が、1度となります。この微粒子の粉末がカオリンかホルマジンかで、カオリン濁度かホルマジン濁度かに分かれます。濁度0が透明で、数値が大きくなるほど濁りがひどいということになります。厚生労働省が定めている水質基準では、水道水は濁度2以下が求められています。

濁度計とは
濁度の測定器が濁度計です。その測定方法は大きく分けて2種類あります。

透過光方式: 測定する対象の水に光を照射して透過する光を検出する
散乱光方式: 測定する対象の水に光を照射して散乱する光を検出する

透過光方式の場合は、光を多く検出した場合のほうが水はきれいで濁度が低くなります。逆に散乱光方式では、光を多く検出した場合の方が水は汚れており濁度が高くなります。この両方を行なってからその比を測定する、透過散乱方式もあります。
濁度計には、測定場所の水中に直接投入する投げ込み式のものや、採取した試料水を測定セルに入れて測定する卓上用のものなどがあります。