水質について① 水質検査

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わたしたちの毎日の生活に水は欠かせません。それだけに、使用する水がどのような状態なのかは、わたしたちに大きな影響を与えます。
特に飲用水の安全は気になるところですね。水道法第4条による飲料水水質基準は以下の通りです。

  •  病原生物に汚染され、又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような
      生物若しくは物質を含むものでないこと
  •  シアン、水銀その他の有毒物質を含まないこと
  •  銅、鉄、フッ素、フェノールその他の有毒物質をその許容量をこえて含まないこと
  •  異常な酸性又はアルカリ性を呈しないこと
  •  異常な臭味がないこと。ただし、消毒による臭味を除く
  •  外観は、ほとんど無色透明であること

これらの条件を満たす水は、安心して飲めるとされています。ところが上記の条件のあるものは、見ただけでは判断がつきません。それで、水質検査が必要になります。

では、あらためて水質検査とは何でしょうか。水質検査とは、水の色・においや硬度などの性質、有害な化学物質や細菌の有無などを調べ、使用目的の基準を満たしているか判定する検査のことです。水質検査は、検査を行う場所や対象の水(水道水・河川・湖沼・工場排水等)によって、検査項目や内容が異なります。調べたい物質によって、用いる方法・測定器も変わってきます。次回から、水質やその検査に関わる測定器について扱っていきます。