オシロスコープ 91

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デジタル・オシロスコープの一般的な機能(3)

サイン補間はSIN x/xという関数を使用し、データサイクルを曲線で連結する方式で、サンプリングスピードの1/2.4以下の周波数を表示することが出来ます。しかしサイン補間は正弦波に対して有効性が高い半面、ステップ形態の信号では上昇部分に大きなover shootやpreshootが表示されてしまうため、変えて観測が難しい場合があります。

このように、補間表示機能はパルス信号に対して直線補間、正弦波に対してサイン補間を使い分けるのが便利です。

(5)Averaging機能
ノイズ成分が多く観測が難しい波形を反復的に観測し平均化する為、ノイズ成分などを除去しきれいな信号として観測が可能となります。また垂直軸分解能が高くなれば、測定の精度も上がります。分解能が高くなる理由は、信号に含まれるノイズ信号は同期と関係なくrandomなので、ノイズ成分の算術平均は0になり、実質的に信号のS/N比が向上します。すなわち、実行Bit数を増加してくれる結果となります。

このように、様々な便利な機能がオシロスコープには搭載されています。各機能をより深く理解すれば、更に便利にオシロスコープを使いこなせるようになるでしょう。