マルチメーターとオシロスコープについて
電子工学の実験で一番よく使われるツールは、マルチメーターとオシロスコープです。電圧と電流の測定を多く行うためです。
簡単に電圧と電流を測定するためのツールが「マルチメーター(Multi-Meter)」、または「テスター」とも呼ばれます。これが一番基本的なツールです。昔はアナログでしたが、最近はほぼデジタル化されています。
製造元が複数あり、様々な機能、様々な形をしています。
基本機能として、
1. DC&AC電圧
2. DC&AC電流
3. 抵抗測定
4. ダイオード測定
5. 周波数測定
6. TR測定 などがあり、
その他製品により、温度測定の機能を持つものもあります。
・オシロスコープ
オシロスコープは電子信号の形を電圧として表示してくれます。よって、オシロスコープは電子回路測定の最も基本的なツールです。マルチメーターが簡単な電圧と電流など、様々な機能は持っていますが、信号の形を表示することは出来ません。実験では信号の形が重要になってくるケースが多い為、オシロスコープが使用されます。
オシロスコープには、アナログ方式とデジタル方式があります。昔はアナログ方式を使用していましたが、今はデジタル化されています。最近では、デジタル信号を表示するMixed Signalオシロスコープが多く見受けられます。
デジタル方式は入力信号をADCを通じてメモリへ転送し、これがLCDなどの出力装置へ表示されます。通信も追加機能的に可能で、連動実験も手軽に行えることがデジタルの強みと言えるでしょう。