電源完全性について(2)
3つの原則を念頭に置いて、電源完全性に対する包括的な接近方法は何なのか、見ていきたいと思います。システム内で3つの圏域、または領域があります。信号完全性(信号の伝達経路)、電源完全性(電源経路)、EMC/EMI(放射経路)の3種類に分けられます。この3種類の領域は、各領域の効果が複雑なマトリックスとしてお互いに相互作用します。
まず3種類の領域別に見ていきます。
信号完全性の領域では、次のような影響、または問題に分けられます。
・反射ノイズ(Reflection Noise)
・終端およびルーティングトポロジー(Termination and Routing Topologies)
・クロストーク(Crosstalk)
・減衰および喪失(Attenuation and Loss)
・モード変換(Mode Conversion) など
電源完全性の効果、および潜在的な問題は以下の通りです。
・コアロジック電圧ノイズ(Core logic voltage Noise)
・オン・ダイキャパシタンス(On-die capacitance)
・パッケージ電源伝達ループインダクタンス(Package Power-path loop inductance)
・オン・パッケージキャパシタ(On-package capacitors) など