ノイズを除去出来なければ、正確な測定は出来ない(2)
ノイズのような任意の処理を測定する為、オシロスコープが提供する基本的なツールがあります。左軸上段部分にはチャネル1の入力振幅と時間グラフがあります。左軸下段部分にはパワースペクトル密度(Power Spectral Density)図は、ノイズパワーの周波数分布を表示します。そして右軸には、それぞれのノイズ-電圧測定をヒストグラムを表示します。ヒストグラムは、個別測定された振幅値の分布を表します。測定パラメータ(Measurement Parameter)と一体化したこのような分析機能は、ノイズ測定装備の全てのドメインを含みます。
一番優れた基本機能は、オシロスコープがランダムノイズ(Random Noise)の特性を観察できるように、測定パラメータを提供してくれる事です。波形の平均値、標準偏差、そしてPeak-to-peak値のようなものは、当面の問題を理解するにあたり核心となるパラメータです。このような測定のうち、私たちがAC RMSと呼ぶ標準偏差(Standard Deviation)値は波形の有効な値を説明するのに最も効果的です。
ヒストグラムはプロセスが測定する確率密度関数(Probability Density Function)の推計値を提供します。このデータはヒストグラムパラメータ(Histogram Parameters)を使用し解釈出来ます。
このような装備を使用すれば、多くのノイズを含む信号に悩まされる必要はありません。正しい装備を使うことは、ノイズの特性を素早く分析できるので、設計やデザイン作業のような重要な作業に集中できます。