オシロスコープのサンプリング方式
デジタル・オシロスコープのサンプリング方式には3種類があります。
―リアルタイム・サンプリング(Single-shot)
―等価サンプリング(Equivalent、またはRISサンプリング)
―シーケンシャル・サンプリング
※等価サンプリングとシーケンシャル・サンプリングは、反復的な信号へのみ適用可能です。
(1)リアルタイム・サンプリング(Single-shot)
―一般的なカタログ上のオシロスコープのサンプリング速度仕様
―反復する信号、反復しない信号全てに適用
―一度のトリガで、全てのサンプルを取得
―新たなトリガの後には、以前のデータは消去される
―サンプリングが高いほど、時間軸分解能が上がる
―トリガ前と後を全て観測可能
(2)等価サンプリング(Equivalent、またはRISサンプリング)
―反復的な信号に対してのみ適用
―以前のサンプリングは消去されない
―複数のトリガイベントを組み合わせて波形を再生
―時間分解能はサンプリング・ハードウェアの特性によって左右される
(3)シーケンシャル・サンプリング
―反復的な信号に対してのみ適用
―毎トリガごとに1つのサンプルを取得
―複数のトリガイベントを組み合わせて波形を再生
―10GHz以上の信号分析に使用
サンプリング速度が帯域幅の4倍程度あれば十分です。必要以上に高くても、オシロスコープの帯域幅制限により、周波数分解能には影響を与えません。