オシロスコープのメモリについて(1)
オシロスコープは測定する信号の状態によって、Time/Divを調節し使用します。この時、デジタル・オシロスコープは自身が持つメモリ長によって、Time/Divの値に従いサンプリング速度が変わってきます。オシロスコープが持つ当然の問題と言えるでしょう。またオシロスコープのメモリ長を無暗に大きくしても、オシロスコープは波形のディスプレイの為に相当な時間をかけざるを得なくなります。このような点から、オシロスコープのメモリを最大限活用しつつ素早いディスプレイアップデートが可能なオシロスコープが、優れたオシロスコープだという事が出来ます。
デジタル・オシロスコープのメモリ長が長いと良い点
―長時間に渡る信号の流れを分析する時、高い時間分解能で信号を観測出来ます
―長時間に渡る信号を捕捉し、ズームして観測する時に便利です
―アナログとデジタル信号が混在する状況に有利です
―シリアル通信分析に有利です
次回も引き続き、オシロスコープのメモリについてご紹介していきたいと思います。