オシロスコープと電流プローブを使用した低電流測定要項(2)
スコープノイズ問題について、最も低いV/div設定で測定された一般500MHz帯域幅オシロスコープのベースライン・ノイズ・フロアは、大体2mV peak-to-peakです。ローレベル測定ではオシロスコープのメモリーの大きさが、ノイズ・フロアに影響を与える可能性があることに注意しなければなりません。同一の帯域幅、およびその他条件ではメモリーが大きくなるほど、より多くのノイズが生まれます。
一方、最新のAC/DC電流プローブは、約3%の精度で5mAのAC、またはDC電流を測定することが可能です。電流プローブは1A電流入力辺り0.1V電圧を出力するように設計されました。言い換えれば、20mA未満の電流を測定する場合、オシロスコープに入力された信号がオシロスコープの固有ノイズについてしまう為、オシロスコープの2mVppノイズは重要な測定エラーの原因になりえます。
このようなオシロスコープ固有のノイズを最小限にするにはどうすればいいのでしょうか?最新デジタル・オシロスコープを使用する場合、いくつかの解決方法があります。次回に詳しくご紹介する予定です。