オシロスコープ 71

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オシロスコープと電流プローブを使用した低電流測定要項(1)

最近、携帯電話・その他バッテリーで駆動するデバイスの消費電流が、許容範囲内にあるのかを確認するため、より高い感度の電流測定をしなければならないケースが増えてきています。電流を測定するには、一般的に回路を切断し、測定機器を回路と直結で連結する必要がある為手間がかかります。しかしクランプオン(clamp-on)電源プローブをオシロスコープと一緒に使用すれば、回路を切断せずに簡単に電流を測定することが出来ます。しかしながら電流レベルが低いミリアンペア範囲以下になると、このプロセスでも困難が伴うことになります。比較的高いレベルのオシロスコープノイズが存在する場合、正確なローレベル電流測定を実行するにあたって有用なTipsをご紹介します。

スコープノイズ問題
測定しようとする電流レベルが減少するに伴い、オシロスコープ固有のノイズが大きな問題となってきます。全てのデジタル・オシロスコープは測定時、垂直ノイズを含みます。ローレベル信号を測定する場合、測定システムノイズは実際の信号測定制度を下げる可能性もあります。オシロスコープは広帯域測定機器なので、オシロスコープの帯域幅が高いほど、帯域幅に比例して垂直ノイズも増えます。よって測定を実行する前に、オシロスコープのノイズ特性を詳しく検討しなければなりません。