オシロスコープ 64

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「ジッタ」とは何か?(1)

デジタルデータ、クロック、シリアルデータ信号を扱うエンジニアであれば誰でも、ジッタに関連した問題に直面することがあります。ジッタは電子産業全ての分野において、関心を集めています。ジッタは信頼性、生産性、コスト面など全ての観点に対して影響を与えます。テスト装備を供給している企業の関心の対象でもあります。ジッタ測定と分測のためのツールについて見ていきます。

ジッタとは一体何でしょうか?ジッタは信号の周期、周波数、位相、デューティーサイクル、または他のタイミング特性など、揺らぎを表し、パルスとパルス、連続するパルス、または長時間の変化を測定する分野で関心が高まっています。

ジッタを定量化し予測出来る分析技術と、ジッタを測定する方法があり、以下のような例が測定、分析方法に使われるツールの一部です。

・ヒストグラム(Histogram)
・タイムインターバルエラー(Time Interval Error、TIE)
・測定値トラック(Measurement Track)

信号のジッタを観測する方法として、長い間使われてきた方法はオシロスコープのパーシスタンス機能を使う事です。この方法は比較的設定が簡単で、ジッタの全体的な範囲を目で素早く確認できる、というメリットがあります。しかしこの方法は重要な診断や検証には使用されません。画面に見える結果は、オシロスコープトリガで発生するジッタによるスキュー(Skew)が含まれ、ユーザーの分析力に依存するしかありません。