オシロスコープ 62

traffic-signal-control-board-2731124_1280

オシロスコープの歴史 Triggered Sweep(3)

“triggered sweep”オシロスコープには、P7型のようなパーシスタンス・フォスファーを使用するCRTを提供するモデルもあります。このようなパーシスタンス・スクリーンイメージを提供するオシロスコープは、水平軸トレースの速度が非常に遅かったり、スイープ間の遅延時間が長いアプリケーションに使われました。”triggered sweep”が無いオシロスコープも、1971年にHarry GarlandとRoger Melenが開発した半導体を使用し、”triggered sweep”オシロスコープとしてアップグレードし使用することが出来たと言われています。

長い時間をかけて、オシロスコープはより強力になり、複雑な波形を捉えディスプレイ出来るようアップグレードされたトリガオプションが作られました。例として、トリガホールドオフ(trigger holdoff)は、トリガ間の時間を特定するように定義することで、その時間の間はトリガがかからないようにするトリガ機能です。これはトリガレベルを過ぎる多重のエッジが存在するバースト信号のトリガに有用です。

“triggered sweep”オシロスコープがテクトロニクスで最初に開発されたのではなく、”DuMont”が最初に開発したという事実が知られるようになりました。”DuMont”はテレビ放送方面に大きな関心をもっていて、テクトロニクスはその後オシロスコープ方面だけに専念し、オシロスコープの第一人者になったそうです。