オシロスコープ 61

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オシロスコープの歴史 Triggered Sweep(2)

テクトロニクスの創立者、Howard VollumとJack Murdokは、1946年にtriggered-sweep方式のモデル511オシロスコープを発表しました。
波形の多重反復がフォスファー・スクリーン上へ正確に同一なトレースを描きながら、トリガリングで反復する波形を安定的に固定されたディスプレイが可能となりました。”triggered sweep”は正確なスイープ時間を維持し、周波数、位相、上昇時間のような波形の特性を測定するようになりまいた。また非周期的に変化するインターバルを持つ入力信号に対しても、トリガリングが出来るようになりました。

“triggered sweep”オシロスコープは、トリガレベルという調整可能な閾値と、垂直偏向信号(または信号の変化率)を比較します。同じようにトリガ回路は、閾値を過ぎる垂直軸信号の傾きが上昇なのか下降なのかを認識します。これはトリガ極性(polarity、positive、またはnegative)と呼ばれます。垂直軸信号が希望する方向に設定したトリガレベルを通過すると、トリガ回路はCRTを空にして正確な線形スイープを開始します。水平軸スイープが完了した後、次のスイープが発生するには、信号がトリガレベルを過ぎる必要があります。