オシロスコープ 60

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オシロスコープの歴史 Triggered Sweep(1)

第二次世界大戦の間、レーザー、およびマイクロ波回路設計用として主に使用されていたマイクロスコープは、いわゆる”driven sweep”と呼ばれていました。CRTビームを遮断し、休止状態のスイープ回路は、外部デバイスからドライブパルスを受けCRTを表示し、一定の速度の水平トレースをスイープします。スイープ速度が分かるので、波形の時間間隔を測定することが出来ました。スイープが完了するとスイープ回路はCRTを空にし(ビームを遮断)リセット、そして次のドライブパルスを待ちます。1945年に生産された産業用オシロスコープ”Dumont 248″が、このような機能を持っていました。248モデルは既存モデルに比べ大きく重量もあり、精巧なつくりで、より大きい帯域幅(5MHz)を持っていました。垂直チャネルディレイ(パルスのリーディングエッジ観測用)や、”triggered timebase(sweep)”もありました。2,000V / 4,000V選択が可能な偏向加速器を持つ5インチCRTは、速いスイープと低い反復速度のトレース強度を高めました。また依然として、ACカップリングの形態でした。