オシロスコープ 58

technology-tool-metal-machine-lathe-industry-937459-pxhere.com

オシロスコープの歴史 Synchronized Sweep Oscilloscope(1)

今回はSynchronized Sweep Oscilloscopeの歴史についてご紹介したいと思います。

初期のオシロスコープは時間軸(time-base)を提供するため、同期化されたのこぎり波発生器を使用しました。のこぎり波は比較的、一定の電流をキャパシタに充電しながら上昇電圧を得ます。のこぎり波の上昇する電圧はコンパレータ(比較器)に供給し、また水平偏向板にも同様にし波形がスイープするようにします。キャパシタが特定レベルに到達すると、キャパシタは放電(のこぎり波のfall time = flyback time)し、トレースは左側に戻り、キャパシタ(それとスイープ)は充電しながらまた別のトレーススイープを開始します。ユーザーはのこぎり波発生器が垂直軸信号の倍より大きな周期を持つよう、充電電流を合わせないといけません。例を挙げると、1kHz(1ms周期)信号を観測する時、ユーザーは水平軸周波数を5ms(5周期を見る)より、若干大きい値に設定する必要があります。