オシロスコープの様々なアプリケーション(3)
・周波数ドメイン/スペクトラム分析
最近のデジタル・オシロスコープは、周波数ドメイン分析用高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)を持つものが大多数です。これはスペクトラム分析器が無かったり、周波数ドメイン分析機能が時々必要なユーザーに特に有用です。高速フーリエ変換機能が統合されたオシロスコープは、専用スペクトラム分析器の代替としてスペース節約にもなります。
オシロスコープの高速フーリエ変換機能、および様々なその他演算機能は、デジタルとRF設計を市場に投入する場合、高い価値を照明してくれるでしょう。オシロスコープの高速フーリエ変換機能は、電源供給レールで2つに結合した信号の周波数の構成要素を迅速に強調出来ます。これは順にノイズ信号の原因を突き止めるのに役立ちます。設計の特定部分が、他の部分ではノイズとして作用したり、信号のマージンを無くしたり、または問題が解決するまで設計の進行を遅らせたりするので、このような測定は重要な意味を持っています。
適切なパルス特性や変調が起こっているのかを確認する為には、RF信号を見る時に高速フーリエ変換スペクトラム・ビューが役に立ちます。時間ゲート高速フーリエ変換は、RFパルス内の特定周波数のような、信号のスペクトラム構成要素を評価します。周波数測定時「測定トレンド」のような演算機能は、基本的な変調スキーム(パルストレインでRFパルスにわたる線形周波数変調)が正常に作動しているのかを素早く確認出来ます。