オシロスコープの基礎:基本的なトリガ(2)
トリガコンパレータは、トリガの電圧レベルと測定波形の入力レベルを比較します。トリガコンパレータでは、上昇エッジと下降エッジ出力があり、測定信号は正側入力に戻っていきますが、測定信号の上昇エッジがトリガレベルを通過する時、上昇エッジコンパレータの出力は高くなり、下降エッジ出力は低くなります。測定信号の下降エッジがトリガレベルを通過する時、上昇エッジの出力は低くなり、下降エッジの出力は高くなります。オシロスコープはトリガ出力で選択した出力を使用します。
ゾーントリガは非常に便利で、一部オシロスコープで確認することが出来ます。このトリガは、ユーザーが該当スコープのディスプレイに「必ず交差する」「交差しない」のように、特定トリガ条件を設定できるようにしてくれます。これにより一般的に、ユーザーが高度なトリガ条件が必要となる複雑な信号に対するトリガを簡単に作ることが出来ます。
2回にわたって、基本的なトリガについてご紹介しました。次回からは別の上級トリガについて見ていく予定です。