オシロスコープ 36

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オシロスコープのアクイジション・モード(4)

6:ピーク検知モード(1)
全てのミックスド・シグナル・オシロスコープ(MSO)、デジタル・ストレージ・オシロスコープ(DSO)は固定されたアクイジション・メモリーがあります。これはオシロスコープが各アクイジションを実行している間にデジタル化出来るサンプルの数です。スコープのタイムベースが20ns/divのように、比較的速い時間・分割設定で設定されると、スコープは常に該当スコープの最大指定サンプル速度を使用し、その設定で波形をキャプチャーする十分なメモリー量を持つようになります。

例を挙げると、スコープの最大指定スピードが4 GSa/s(サンプル間250 ps)で、タイムベースは20 ns/divと設定された場合、完全な波形をキャプチャーし表示するのに必要なものは800ポイントのアクイジション・メモリーの深さのみです。20 ns/divで、該当スコープの画面全体に対する完全な波形は200 ns時間(20 ns/div × 10水平分割)で構成されます。この時、4 GSa/sでサンプリングを続ける間、この時間を満たすために必要なメモリーの深さは、800ポイント(200 ns/250 ps = 800)だけです。