オシロスコープのアクイジション・モード(2)
3:ロール・モード
ロール・モードは収集データがディスプレイの右軸から始まり、連続して左側へと進む方式(アクイジションが実行されている間)で、表示されるトリガが無いアクイジション・モードです。ロール・モードは手動調節を低周波波形としたり、低周波波形の障害を探したり、電源電圧のパワーアップサイクルをモニタリングしたりするときに便利です。
ロール・モードはトリガが無いアクイジション・モードの為、トリガ基準が無く、全てのトリガ機能を使うことが出来ません。アクイジションが実行されている間、新しいデータが画面全体にわたり連続して流れていきます。水平基準点は右側に設定され、時間は現在の時点になります。波形データポイントは現在のサンプリング速度で、水平基準点の左側にスクロールされます。
4:高解像度アクイジション・モード
高解像度モードはサンプル収集内で順次、サンプルポイントを平均化します。これは雑音を減らし、画面上の形跡をよりソフトにし、垂直解像度を効果的に増やします。平均化するように、繰り返しの波形を必要としません。