オシロスコープの概略的構造(2)
(3)スクリーン
電子ビームがスクリーンにぶつかると発光します。この過程で電子ビームが画面を一度通り過ぎる(Sweep)時間は非常に短いため、人の目には点と点が動いているようには見えず、点が通り過ぎていく経路が、まるで一つの連続した線のように見えます。
画面に波形を固定すると、これを検知し、入力電圧の大きさ、周波数、位相等が分かるようになります。一般的に使用される大部分のオシロスコープは、2つ以上の入力端子(CH1、CH2等)を持っており、お互いに違う波形を同時に観測、比較出来るようになっています。
波形を観測する時に入力電圧の大きさが、画面上に表示されるのに大きすぎたり小さすぎたりと確認が難しい場合は、入力された電圧の大きさを適切に調節して、見やすい形に作ります。(vertical amplfier利用)一方、入力の周波数が低すぎたり高すぎたりする場合には、電子ビームの横断時間を調節します。
簡略的ですが、オシロスコープの構造についてご紹介しました。これからもオシロスコープを色々な視点から見ていきたいと思います。