オシロスコープの前面パネルについて(4)
(10)X-Y偏向
X-Yモードは時間軸が無視され、垂直偏向板で使用されたものとは別の入力信号が水平方向に電子ビームを偏向させるようにするために使われます。これは2つの入力信号に対する関係を表示出来ることを意味します。一般的に、信号の位相差測定に使用されます。リサージュ図形(Lissajious Figure)は、一定の比率関係をもつ正弦波の周波数が使用されるときに現れます。固定された周波数関係を持つ信号に対し、位相差を画面を通じて知ることが可能です。
(11)可変時間軸(Variable Timebase)
標準1-2-5ステップとして保存されているスイープ速度とは別に、他のステップを選択することもできます。これにより画面全体へ1つの周期だけを表示するように調節が可能です。
(12)時間軸の拡大(Timebase Magnification)
時間軸の拡大はX軸のスイープを約10の倍数で増やします。画面上に表示される時間軸の有効速度は10倍ずつ速くなります。