オシロスコープの前面パネルについて(3)
(8)ALTとCHOP(Alternate and Chop)
オシロスコープは一度に1つの軌跡だけを画面に表示します。しかしオシロスコープを使用するような状況では、2つの信号が比較されます。入出力関係の比較や、システムを通過した信号の遅延を調べる場合などが例に挙げられます。よって1つ以上の色々な信号を仮想的に同時に見ることが出来るオシロスコープが必要です。
8-1:ALT方式(Alternate mode)一つの軌跡を完全に描いた後、別の軌跡を交代で描く方法です。
8-2:CHOP方式(Chopped mode)2つの信号の一部分をスイッチングしたり切断したりして、2つの信号の間を行ったり来たりしながら軌跡を描きます。
CHOP方式は遅い時間軸のスピードで低周波信号を測定する時に便利です。ALT方式は速い時間軸の設定が必要な高周波信号を観測するときに最適です。
(9)水平位置調節
水平、すなわちX軸の位置調節はスクリーンの水平軸に合わせて軌跡を移動させます。