オシロスコープの前面パネルについて(1)
(1)輝度(Intensity)
表示装置の明るさを調整します。ビームが非常に速い速度で動く時、蛍光物質はより短い時間の間、電子をひきつけます。よって軌跡を見る為には輝度を増加しなければなりません。またビームが非常に遅い速度で動く場合、点が明るくなります。蛍光物質の焼失を防ぐために輝度を下げる必要があります。
(2)焦点(Focus)
はっきりとした軌跡を表示させるよう、蛍光体の大きさを調整します。
(3)トレース・ローテーション(Trace Rotation)
トレース・ローテーションはX軸スイープが水平軸の画面の目盛りに一致するよう、または並行になるように補正してくれます。地球の磁場は位置により変わるので、計器に表示されるスイープに影響を与えます。トレース・ローテーションはこれを補正するために使用されます。一度の調節で完了し、一般的にオシロスコープの位置が変わった後には再度の調節が必要となります。
(4)画面の目盛りの明るさ(Graticule illumination)
画面の目盛りの明るさは、スクリーンの写真撮影や暗い状態の照明の下で作業するときに便利なように、個別で調節出来ます。