「デジタル・ストレージ・オシロスコープ(Digital Storage Oscilloscope、DSO)」(1)
既存のデジタル・ストレージ・オシロスコープは、大半がデジタル・ストレージ・オシロスコープに属します。また一般的にディスプレイで蛍光体光源の代わりにラスタ形式のスクリーンを使用します。
デジタル・ストレージ・オシロスコープを使用すれば、異常信号と判別される単発のイベントをキャプチャー、確認することが可能です。波形情報が一連の保存された2進数の値のデジタル方式で存在するため、オシロスコープ本体内、または外部コンピューターを利用し、波形情報の分析、保存、印刷、または他の方法で処理できます。波形が連続的である必要はなく、信号が消えた後でも表示させられます。デジタル・ストレージ・オシロスコープはアナログ・オシロスコープとは違い、永久的な信号保存と広範囲に渡る波形処理機能を備えます。
しかしデジタル・ストレージ・オシロスコープは、一般的にリアルタイムカラーグレーディング機能がないため、リアルタイム信号の明暗を色々なラベルで表示することが出来ません。デジタル・ストレージ・オシロスコープを構成するサブシステム中の一部は、アナログ・オシロスコープに使用されるものと似ています。しかしデジタル・ストレージ・オシロスコープには全体波形にあたるデータの収集および表示に使用される、追加のデータ処理サブシステムが含まれています。デジタル・ストレージ・オシロスコープは、シリアル・プロセッシング・アーキテクチャを使用し、信号をキャプチャーし画面に表示します。