オシロスコープを選ぶときの12ポイント
1:帯域幅
システム帯域幅はアナログ信号測定と関連し、オシロスコープの基本的な機能です。正確に測定出来る最大周波数の範囲を決める要素となります。
・5倍の法則
帯域幅を選ぶときは「5倍の法則」で考えるといいでしょう。帯域幅が低いと振幅がずれたり、エッジが消えたりして詳細情報が得られず、オシロスコープで高周波の変化を分析することが出来ません。
2:上昇時間
アナログエンジニアにとって帯域幅は重要な要素ですが、デジタルエンジニアの場合はパルスやステップなどの信号の上昇時間がより重要となります。
・上昇時間が速いほど、高速トランジションの重要な詳細情報がさらに精密になります。正確な時間測定にも必要とされる要素です。
・TTLやCMOSの場合、400~300psの上昇時間が必要になる場合があります。
3:プローブマッチング
精密測定はプローブチップから開始されます。プローブの帯域幅がオシロスコープの帯域幅と一致する必要があり(ここで「5倍の法則」を使います)、DUT(Device Under Test)に高負荷がかからないようにしないといけません。
・プローブは実際に測定結果を変化させる抵抗性、容量性、誘導性負荷をかけながら回路の核心となる一部になります。その影響を最小限に抑える為には、オシロスコープと同じメーカーのプローブを使用し、一元化するのが最適でしょう。