品質管理の原点 3

20180724

測定器を定期的に校正するのはどのような目的があるのでしょうか。

測定器を校正するのは、下記の大きな理由があります。
・測定器は、環境の変化や使用状況の影響も受けやすく、徐々に変化する
・測定器を使用しないでも同じ場所に置いていても、測定器の経年劣化がある

ですから、定期的に校正する目的は、下記の理由になります。
・過去の校正結果と現在の校正結果からの期間に、異常がないことを確認すること
・過去の校正結果と現在の校正結果から、この測定器の将来の予測すること

「過去の校正結果と現在の校正結果からの期間に、異常がないことを確認すること」
時間と共に変化する測定器を使用していますから、前回校正した時から、
今回の使用時(現時点)までの間に、測定器に異常がいないことを確認するためです。
校正してすぐではない、測定器を利用する場合、
その測定器が異常がないことを確認する方法が、”校正”になります。

「過去の校正結果と現在の校正結果から、この測定器の将来の予測すること」
過去の数回の校正実績から測定器の時系列の変化を仮定することができます。
これによって、将来の測定器の予測を立てることができます。

例えば、校正した測定器の年間の誤差数+0.10%の値の変化だったら、
翌年も同じように予測することができます。
その結果を踏まえて、
この誤差の数値が、使用目的から大きい場合は、
経年変化を0.01%とするために、半年で0.05%補正することができるでしょう。