適切な品質管理には、校正が必要です。
その校正は、定期的に実施されますが、校正の周期は、
バランスとコストを考慮して決定するが一般的です。
校正の周期は、下記の点を考慮して決定します。
・メーカーのスペックを確認して、必要な精度
・メーカーのスペックと経年劣化の割合
・許容差が外れた時に行う処置が可能な期間
新しい測定器の校正周期の決定は、
まず、メーカーの仕様に従って決定する方が良いでしょう。
その後、校正実績の結果を参考に、
その測定器は、長期安定性があるか、ないのかを判断できます。
もし、長期安定性があると判断した場合、
校正周期の期間を延ばすことで校正のコスト削減についても考慮できるでしょう。
しかし、校正の周期を延ばすのが難しいと判断した場合、
処置する時間やコストなどが大きくなることも念頭に置き、
バランスの良い校正周期を決定しましょう。
当然、校正に使用する標準器は、
信頼できる標準器であることが前提になります。
そのためには、計測管理体制の構築が必要になります。
適切な計測管理体制を構築することは、
使用する測定器が精度の高い標準器で校正されるということです。
ですから、品質管理には、
校正するための制度を整えることも必要なことです。