品質管理に大切な測定器は、正しく校正されている必要がありますが、
では、校正が定期的に行われていれば、性能は保証されているのでしょうか。
計量法では、基準器や特定計量器に
「有効期間」が定められているので混同してしまいます。
それを正しく理解するためには、
測定器などの取扱説明書に書かれいる「有効期間」の意味を
正しく理解することが大切です。
測定法に書かれている「有効期間」とは、
法律上有効です、と言う意味であって、
その期間内であれば、基準器や特定計量器の測定機能が
保証されているということでは、ありません。
たとえば、車の点検を受けたとします。
点検を受けたので、その車の必要な項目性能は、確認されており、
法律上、一定の期間の使用が認められます。
しかし、車自体の性能が保証されているのではないので、
期間内であっても、タイヤやブレーキパッドなどが磨耗することがあります。
そのような状態では、車本来の能力が十分に出ているとは、
言えませんので、その都度、メンテナンスが必要になります。
ですから、測定器に異常が見られる場合は、
ためらわずに、測定検査をしてください。