計測器の校正

20180629

「校正」と聞くと、文章の誤りを正すこと、というのが一般的なイメージだと思います。
計測器の世界にも校正があります。

まずは、校正の定義について確認します。
校正とは、JIS Z 8103によると「計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の示す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業」と定められています。
つまり、校正対象となる計測器の示す値と、値が確定している標準との差・関係を確認する行為、ということです。
その目的は、標準との差を求めることです。例え、校正時点で校正対象の計測器の値と標準との差がない場合でも、それが未来の計測器の性能を評価し保証し続ける、ということではありません。そのため校正は1回ではなく、継続的に行う必要があるのです。

企業は、生産活動の一環として使用する計測器を定期的に校正する必要があります。
もし、校正をきちんと行っていない計測器を用いた測定が原因で事故が発生してしまった場合、クレームや、補償問題に発展する可能性があります。