圧力計と傾き

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これまでご紹介した通り、測定器は誤差などの影響を受けます。
今回は、圧力計の計測結果が受ける影響について、ご紹介します。
圧力計が受ける影響に「傾き」をあげることができます。

圧力計が傾くと、ダイヤフラムなどの受圧部に力がかかるので重力の影響を受けます。
ですから、圧力系を設置した際には、傾いていないかを確認する必要があります。
その圧力計が校正された時点で表示と異なった状態となっているからです。

では、どうしたらいいのでしょうか?
実際に圧力計が前後に左右に少し傾けて、変化量を把握することが一番、簡単な確認方法になります。
通常、考えられるは精度の範囲であれば、校正しなくても問題ありませんが、
それ以外は問題がある場合、正しく校正する必要があります。

野外などの現場で測定する場合は、圧力計を肩にかけて使用することもあります。
この場合は、圧力計の表示部分を上部の90度にして、変化量を把握するとよいでしょう。
特に小さな圧力をはかる場合は、さらに注意が必要になります。

圧力計を利用する場合のまとめ
最初に圧力計の変化量を把握しましょう。
・通常は、左右に前後に動かして確認しましょう。
・外の場合は、表示部分を上にして圧力計を肩にかけて動かすことで把握します。