正しく測定する 3

20180518

正しい測定には、「測定に必要な精度を知る」ことは、とても大切です。

今回の測定は、どんな目的で測定するのかを知っていれば、
どの程度の精度が、今回の測定結果に必要なのか、が分かります。

例えば、製品の出荷検品での測定なのであれば、
検査の合否判断となる基準を確認してから、測定を開始する必要があります。

測定基準を確認したら、
測定対象の大きさや使用する測定器の精度や
表示値のばらつきの差などを確認したりして、測定結果に与える影響を確認します。
それは、測定に必要な精度から考えて、妥当な範囲と言えるでしょうか。

影響結果が測定に必要な精度から考えて、十分に小さい範囲であることを確認して
測定を開始する方が、正しい測定結果を得るために望ましいしでしょう。

実際に測定する際には、
測定器の能力が十分に発揮できるように、測定者は、測定器を利用する必要がありますので、
「測り方」を前もって十分に知っておく必要があります。

そのために、測定対象と測定器の両方についての、
測定原理や性質、温度、気圧、また、電源電圧の変動など測定の環境条件が与える影響について、
正しく知る必要があります。
それにより、知っていれば、起こらない間違いを減らすことができます。
また、本当に知りたい測定の対象の測定結果を知ることができます。
(測定は正しく行えても、必要とする対象の測定結果ではないと言う、間違いを防ぎます。)