正しく測定する 1

20180510

測定とは、測定器に測定対象を置いて、測定器に表示される値を単に読み取るということではありません。
では、トレーサビリティが確保されていて、適切な校正が実施されている測定器を使用していれば、
正しい測定になるのでしょうか。

これまでのブログでもご紹介した通り、測定には様々な理由により誤差が含まれた結果が、測定値として表示されています。
ですから、誤差がどれほど、結果に影響を与えているのかを知らなければ、正しく測定することは、難しいでしょう。

また、使用する測定器をトレーサビリティに従って、正しく校正されていても、
校正された環境や使用条件が異なる場合は、測定器が示す結果が正しいとは言えないでしょう。

では、測定に与える誤差や環境が、どの程度であれば許容範囲と言えるのでしょうか。

正しく測定するためには、さまざまな点を注意して測定する必要があります。
いろいろあると思いますが、下記の点をあげてみました。

ポイント
・どのくらい正しく測定されているかを知る
・測定された値が正しく測定されているか、確認する
・測定の原理を理解する
・測定環境や場所を確認する

正しい心構えを持って測定すれば、正しく測定することができます。
その結果は、きっと測定値の精度の高さにあらわれるでしょう。