測定器のメモリの表示には、
・アナログタイプ
・デジタルタイプ
の2種類があります。
それぞれに特徴がああります。
■アナログタイプ
アナログタイプの測定器には、
「±2・0%F.S.」などと表示されています。
この「F.S.」とは、「Full Scale」の略語です。
翻訳すると「全測定範囲」となります。
ですから、この測定器の有している精度は、
「全測定範囲×2%」となります。
測定値に関わらず、
全測定範囲において許容差に関わらず、
全測測定範囲(精度幅)は同じになります。
■デジタルタイプ
デジタルタイプの測定器には、
「±(2・0%rdg+1dig)」などと表示されています。
この「rdg」とは、「reading」の略語です。
翻訳すると「読取り値(測定値)」となります。
「dig」とは、「deading」の略語になります。
翻訳の意味から「分解能力(最小単位)」を示しています。
ですから、この測定器の有している精度は、
「測定値×2%」と「最小単位×1」を合わせたものになります。
測定値によっては、
許容差の範囲(精度幅)が変わります。
それぞれの特徴がありますから、
測定器の測定値にも影響があることを覚えておきましょう。