計器の校正

20180219

測定器の校正について、ご紹介します。

計器の校正を簡単にいうと、測定器の現状を確認することです。
校正について、JISでは、下記のように定義されています。
「計器又は、測定系の示す値、若くしは実量器又は、標準物質の表す値と、
標準によって実現する値と、標準によって実現すされる値との間の関係を
確定する一連の作業。
備考:校正には、計器を調整して誤差を修正することは、
含まれない」

ですから、現状の確認作業になります。
定期的に校正を行うことは、なぜ大切なのでしょうか。
その期間の測定器状態を類推することができます。
一定期間の過去にさかのぼり機械の状態を推定できます。
これが校正の最大の目的になります。

現場測定器と基準器をすべて一律に同じ基準で管理することは、
管理に要する労力を減らすことになります。
また、コスト面にも影響があります。

ですから、測定器の使用目的を明確したり、
どの程度の精度が必要なのか、
精度が損なわれるリクスなどを考慮して
測定器をランク付けします。
そうすることは、精度管理が非常に効率的に行えます。

また、校正の手順を明確することも校正作業のポイントになります。
校正作業の際には、作業を行う環境にも気をつけてください。
温度、湿度、振動などが影響を及ぼすこともあるからです。