測定器の点検

20180218

前回、測定器の取扱いと保管についてご紹介しました。
今回は、測定器の点検について、ご紹介します。

測定器を取扱う専門の方は、ご存知だと思いますが、
この基本を忘れると測定器の故障に繋がったり、
測定値に影響があります。

・日常点検
測定器を使用する前に点検作業を行います。

-校正期限切れ
-スライダーの滑らかさ
-測定面の隙間,平行度(内側,外側)
■測定面の隙間,平行度は,ゼロ点位置で光にかざしてみて,隙間の光の幅を目視
-ゼロ点のずれ確認

上記の点検を行い、問題があれば使用を中止します。
計測器が、衝撃・落下などで狂いを生じさせた可能性がある場合は、点検し直す必要があります。

・定期点検
使用する前の点検以外に、一定の期間ごとに行う点検です。
点検期間は、一週間、1ヶ月、半年などです。
この点検は、日常点検(使用する前の点検)では行えない点検箇所を点検します。

日常点検と定期点検をうまく組み合わせて、効率よく効果的に点検を行いましょう。
これにより、測定器の測定結果に信頼性の確保ができます。
また、測定器の異常を早期に発見できるので、影響を最小限に食い止めることができます。