テスタの歴史

20180218

テスターの歴史について、ご紹介します。

テスタには、手軽にいろいろな測定ができる「凡用測定器」があります。
これは、電気設備の保守や管理の現場でも、よく利用されています。

まず、テスタという呼び方は、回路試験機からきています。
海外では、マルチメータまたは、アボメータという方が一般的です。
マルチメータのマルチ(Multi)には、多数と言う意味があります。
ちなみに、アイボメーターのアイボ(AVO)には、Amper Volt Ohmです。
どちらも、1つの測定しかできないのではなく、複数の測定ができる測定器です。

最初のテスタは、イギリスで考案されました。
発見した人は、郵便局の技師です。彼は、当時、電子回路の保守要員として働いていたいました。
作業現場に何台もの測定器を持ち運ぶ不便さを感じていたようです。
それで、最も使用頻度の高い、電流計、電圧計、抵抗計を1台にするテスタを試作したのが
テスタの初めてと言われています。

このテスタは、1923年に製品化されて世界初のテスタとして販売されています。

日本では、1940年ごろから欧米の製品を真似たものが国産化されていました。
しかし、高価だったので国産テスタが本格的に生産され始めたのは、戦後になってからです。
1946年に日置電機の「H甲ごう回路試験機」を初めに次々と国産テスタが発売されました。

デジタルテスタは、1960年代のアメリカのフルーク社が商品化したものが最初です。
日本では、1963年に発売されました。