絶縁破壊が起こる前駆現象には、放電があります。
その放電には、下記のような種類があります。
・コロナ放電
・沿面放電
・部分放電
などです。
上記のような放電は進展すると、花火放電やアーク放電が発生し、
最終的に絶縁破壊に至ります。
放電の最初は、微小な現象なため発見しにくいのですが、
これを放置すると重大な事故になる恐れがあります。
ですから、放電現象を確実に検出することは、
安全性を守るために大切なことです。
また、必要に応じて対応することで、
電気設備の保守につながります。
放電をどのようにキャッチするのでしょうか。
放電が発生すると、発生源から超音波が放出されますので、
これを探知して、放電を発見する測定器があります。
この測定器は、小型で取扱が簡単なことから、広く使用されています。
放電検出の測定器の種類には、下記のようなものがあります。
・ウルトラホン
・ウルトラホンミニ
・リークホン
・コロナ放電検出器
・ウルトラHホン
などです。
商品名「ウルトラホン」は、パラボラタイプの集音器の先端に取り付けてセンサによって
超音波(受信周波数は、40Khz)を検出します。
キャッチした放電の強さは、ファインダ内のメータに表示されると同時に、
イヤホンや内臓スピーカの音量でも確認できます。